川崎ふたば幼稚園の日常など


by kfutaba

保護者会でお伝えしたかったこと

先日の保護者会でお伝えしたかったのですが、時間の関係でお話できなかったことを含めて記しておこうと思います。

ふたば幼稚園の教育の考え方

○ 心に寄り添う
そのお子さんの性格、そのときの気持ち、家庭環境・・・に寄り添って接していきます。
大人の都合でお子さんを動かしたり叱ったりはしません。叱ることはありますが、あくまでもお子さんの生活しやすさ、健やかな成長のためです。

○ 焦らない、急かさない
何かが早くできるようになればよいのではありません。個人差もあります。
急かすとできるようになるかもしれませんが、それは定着しませんし、急かす人がいなければやりません。受け身になったり、不安定になったりします。
乳幼児期はたっぷりと愛情を注いであげる(愛着)ことが大事です。自立を急がせても、その自立はなにかあるとガラガラと崩れてしまいます。
私はよく、「パリの凱旋門のように下がスカスカの自立ではなく、各階ともみっちり(愛着が)詰まったビルのような自立」と例えています。

○ 非認知能力
乳幼児期は「できる」「知っている」という認知能力を育てるのではありません。
「やりたい・知りたい」「なんでだろう?」「がんばる」「失敗も糧に」という「非認知能力」を育てます。それが自己肯定感につながり、ひいては小学校に行ったとき「勉強したい!という気持ちにつながっていきます。
※ 園歌の2番の歌詞に「泣かないぞ」というのがあります。「泣かない子」ではありません。「泣かない」ということができることは目標ではないのです。「泣かないぞ」という我慢する・頑張る心を育てたいという私たちの思いの現れです。

○ 全員で全園児を見る
担任だけでなく全教職員が、どの子のことも見守り、接しています。
これは、 子どもにとって「どの先生にも愛されている」という居心地の良い環境を作るとともに、いろいろな視点で子どもを見て情報を共有することにより、ひとりよがりの保育をなくすという意味もあります。
(ご家庭と園の関係もそうありたいと思っています)

○ 向上心
保育には「これで良い」という到達点はありません。新人であれベテランであれ、いつも自分の保育を振り返り、反省を踏まえてより良い保育を目指しています。

口はばったいですが、これはご家庭の子育てでも同じことだと思います。子どもを育てるということは親も育っていくことですよね。

by kfutaba | 2017-04-17 14:29 | お知らせ